上司の立場として部下に伸びてもらいたいと
悩んでいる方も多いと思います。
よく褒めるのが良いということでどんなほめ言葉が
いいのだろうか、何を褒めたらいいのだろうかと
本を読んだり情報を調べておられる方も多いですね。
それだけ難しいことだということです。
よくある間違いは女性の容姿にふれて
褒める、これは逆に不快な思いをさせることが
多いのではないでしょうか。
夫婦ならば髪型が変わったとか、その変化に
気がついて「おーより若く見えるいい髪形になったなあ」
といえば、「そおー、私も気にいっているのよ。
あなたもそう思う?」
これでいいでしょう。
こんなときに妻の変化に気づかないと
「ちょっとお、
何か気がつかないの?
私に無関心ということは
どこか他に関心がいっているんじゃないの、
そういえば最近。。。。」
こんなとんでもない方向に飛び火してしまいますから、
奥さんのちょっとした変化に対しては敏感に反応できるように
感覚を磨いておくことは大事です。
しかしこんなことを職場の部下の女性に同じように
すると「私のことジロジロ見て気持ち悪い」とか
そうなる可能性が大きいです。
だから無難なのは仕事のでき具合で褒めるという
ようなことになってくるのでしょうが、ここで頭に
おいておくべきことがあります。
それは他にも女性の多くの部下がいるということです。
みんなの前で「Aさん、この前の仕事は素晴らしかったよ、
君のおかげでお客さまもすごく喜んでいたんだ」
こう言ったとします。
Aさんは嬉しくてやる気になることもあるでしょう。
人間誰しも自分を認めてもらいたい、褒めてもらいたいという
気持ちは強く持っています。
Aさんが引っ込み思案で恥ずかしがり屋さんだとして
みんなのいる前でなんか照れくさい、恥ずかしいなあと
思うことはあるでしょう。
でも褒められたという嬉しい気持ちは残ると思います。
ここで一番の問題は、その場にいたAさん以外の
女性の部下の人たちの気持ちです。
「私だって頑張っているじゃないの、
どうして私のことは言わないの」
「Aさん、Aさんってあの人ばかり評価して、
ひょっとした気があるのじゃないの?」
これほど気にしない部下もいるでしょうが。。。
特に仕事ができる部下は毎回
名前が出てくる可能性があります。
人間誰しも平等に評価してもらいたい、
自分のことを認めてほしい、褒めてもらいたい
こういう気持ちを強く持っているものです。
そんなことを総合的に考えると
「いやーみんな良く頑張っているなあ、
おかげで業績が上がってきているよ」
これは無難です。
でも自分一人のことを褒められたほどの嬉しさは
ないでしょう。
そうなると難しいですよね。
だから上司といわれる立場の者は
部下よりも苦労が多いはずなのです。
上司は先ず一人一人に平等に
心をかけて細かくこの部下の長所、
苦手にしていることよく観察して何とか成長して
もらいたいという心を強く持っていることが大事だと
思うのです。
その心を持ち続けていると何気ない一言でも
その部下にとっては
「部長は自分のことを分かってくれているんだ」と
心の支えになるのではないでしょうか。
人間関係ほど難しいものはないですね。
心がけていきたいものです。