今日は氷見生まれの食通の方から教えてもらった寒ブリの時期や何故氷見のブリが美味しいのか、そしてしゃぶしゃぶよりも美味しい寒ブリの食べ方のご紹介です。
氷見の寒ブリの美味しい時期と理由
かなり有名ですが
富山県に氷見(ひみ)というところがあるのです。
氷見の寒ブリというと
聞いたことあるっていう方も多いですね。
少し豆知識としてなぜ他のところのブリよりも
氷見のブリが美味しいのかということをお話しておきます。
ブリは温暖系の魚ですが、九州の五島列島近辺で産卵、
春から夏にかけて対馬暖流に乗り日本海北上、
秋までは北海道周辺で
春の産卵に備えて体に栄養を貯めます。
冬になり水温が下がりはじめると、再南下し始めます。
その途中で佐渡島あたりで海が荒れると、
富山湾の奥深くまで避難してきます。
それを定置網で捕らえます。
能登半島を南下しながら島根沖から九州に近づくにつれ
産卵の準備のため体からだんだん脂は抜けていきます。
寒流と暖流に揉みにもまれて、身の引き締まった
脂の乗ったブリが富山湾には来るのです。
富山湾に入ってきたブリはまだピチピチ。
数キロにも及ぶ大きな定置網に入り込んだブリは、
船に揚げられる直前まで捕獲されたことに全く気づかず
のんびり泳ぎまわっているのです。
そしてブリを船に揚げたら、一気に水氷に浸けて仮死状態へ
これを『沖じめ』といって
この方法が『ひみ寒ぶり』の鮮度と旨みの秘密となっています。
このように他のところで捕れるブリと氷見の寒ブリとは
身の引き締まり、脂の乗り方がとても違ってくるのですね。
☆ブリはいつ頃が一番美味しいのか
そこで同じ氷見のブリでもいつ頃が一番美味しいのかと
いうと富山では「鰤(ぶり)起こし」という言葉があるのです。
これは大体12月ごろから日本海が荒れ
ゴロゴロゴロと雷鳴が鳴り響く
これを「鰤(ぶり)起こし」って呼んで
「さあ、これからブリが美味しいぞー」とみんな
ウキウキしてくるのです。
だから同じ食べるのならば「鰤(ぶり)起こし」の
後となるのです。
ここまでで氷見の寒ブリを「鰤(ぶり)起こし」の
後に食べるのが良いだろうなと思って頂けたと
思います。
寒ブリのしゃぶしゃぶよりも美味しい食べ方は?
さてそこで
その寒ブリの一番美味しい食べ方なのですが、
これは年代やその方の体質、好みによって
意見は分かれるとは思いますが、
もしあなたが
40歳すぎ
脂っぽいのが苦手
ハマチとかブリは脂っこいので
刺身で食べるのは好きではないなあという場合
私もあまり脂は苦手なのですが、
氷見生まれの食通の方と一緒に
食事したことがあります。
刺身5切れで2000円位だったと思いますが
○1切れ目は
わさび醤油で味わう。
そして
○2切れ目は
☆おろし大根につけるだけ。☆
(お好みで少しわさび醤油)
これを教えてもらって食べたらびっくり。
全く胃にもたれない
あっさり食べることができる
へえ、こんな美味しい食べ方があったんだと
感動しました。
一度この食べ方で氷見の寒ブリをご賞味
なさってみてはいかがでしょうか。
ご参考になれば嬉しく思います^^