溶連菌感染症の正体や原因がわかったところで、実際どうやって見つけるか、どう治療するかなどを見ていきましょう。
もちろんウイルス性の感染症には抗生物質ですが、これがなかなか飲ませる期間が長い!
でもきちんと処方された分を飲ませないと大変なことになるかもしれません!
■検査方法
溶連菌感染症の検査は簡単です。
溶連菌検査用のキット(棒の先端に脱脂綿が付いたようなもの)でのどをちょいちょいとこすり、菌を採取します。
結果はすぐに出ますが、溶連菌だけしか判断ができないので、インフルエンザなど他の検査も同時に行っている場合は少し待ち時間がかかるかもしれません。
溶連菌感染症治療 子供に抗生剤を飲ませるコツ?!
■治療法
さて、溶連菌感染症と診断された場合はどうするのでしょうか。
治療法は7~10日間病院で処方された抗生物質を「きちんと」投薬することです。
抗生物質によって飲む期間が異なるようです。
私の子供の時は、ワイドシリンで朝夕10日間。メイアクトで朝夕7日間の投薬でした。
この抗生物質、投薬期間が長くて、子供が小さければ小さいほど毎日飲ませるのは大変だとは思いますが、ヨーグルトやプリン、アイスクリームに混ぜることができる薬もあるようです。
きちんと朝夕かかさずに飲むことが大切ですので、がんばりましょう!
その他は風邪時と同じく「安静に」です。
熱がある間は水分補給を十分に行って、脱水症状を起こさないようにしましょうね。
のどの痛みがある時はのど越しのよい食べ物を食べさせると良いでしょう。
■注意すること!合併症について
治療法のところでお話しましたが、溶連菌感染症はきちんと抗生物質を飲みきって、菌をやっつけないと別の病気を引き起こす原因になる可能性があります。
心臓弁膜に障害などを起こすリウマチ熱、血尿やむくみを伴う急性糸球体腎炎などがその代表です。
合併症を起こさないためにも、症状が治まっても抗生物質を最後まで飲ませてくださいね。
そして発症から3週間後に診察を受けた病院へ再度行き、念のため尿検査を受けてください。
尿の中に血液がないかどうかを見てもらい、何もなければこれで晴れて「完治」です!
■予防法
有効なワクチンなどはありませんので、予防する方法は風邪と同じです。
手洗い、うがいを常に心がけておきましょう。
溶連菌感染症の登園登校基準は?
■登園・登校時期について
最後にどうしても気になるのはこれですよね。
抗生物質を飲んでから24時間で元気になるなら、次の日から行ってもいいの?ということになりますが、2015年度文部科学省の位置づけではでは溶連菌感染症を「その他の感染症」です。
ヘルパンギーナと同じく「条件によっては出席停止の措置が必要と考えられる伝染病」ということになりますね。
詳細は「適切な抗菌薬療法開始後24 時間以内に感染力は失せるため、それ以降、登校(園)は可能である」と説明文にありますが、念のため保育園や幼稚園の場合は問い合わせてみましょう。
私の子供の保育園では治癒証明書ではなく「意見書」(登園許可証)として医師から「登園しても大丈夫だよ」という許可が出れば登園OKとなっています。
さて、溶連菌感染症は子供だけの病気ではないですし、1回かかったらもうかからない…というわけでもないんですよ~。
そのあたりを次の記事で見ていきましょう!